春が来ると、パンジーのカラフルな花が私たちの気持ちを明るくしてくれます。
パンジーは普段、高さが15センチぐらいになることが多いのですが、手入れを怠ると思いがけず背が高くなり、茎が細長くなってしまうことがあります。
その結果、花をしっかり支えることができなくなってしまいます。
花を長く美しく見せるためには、植物の高さを適切に保つことが大切です。
では、パンジーのお手入れはどのようにすればいいのでしょうか。
その方法は「切り戻し」にあります。この記事では、パンジーの切り戻しの正しいやり方をご紹介します。
パンジーの手入れ:切り戻しのコツと時期
パンジーを丈夫に保つ切り戻しの方法
パンジーを健やかに育てるには、定期的な切り戻しが欠かせません。
この手入れにより、茎を根本から適切に刈り取ることで、植物がしっかりとした主茎を保ち、花や葉を支える力を維持します。
放置すると、茎が細長くなってしまい、最終的には折れてしまうことがあるので注意が必要です。
特に、地面に広がるように育つパンジーでは、適切な高さを保つことが大切です。
春と冬における切り戻しの適切な時期と方法
パンジーは通常、12月に初めて花を咲かせ、この時期の理想的な茎の長さは約15センチメートルです。
しかし、気温が20度になる春先、特に3月から4月にかけては茎が伸びやすくなります。
この時期には、根元から10センチメートルの位置で切り戻すことが望ましく、節の直上でカットするのが理想的です。
これにより、植物は再び太く強い茎を伸ばし、1~2ヶ月後には新たに花を咲かせることができます。
切り戻しを避けるべき時期と注意点
暑い時期の切り戻しは避けた方が良いです。
特に6月以降の剪定は、曇りや雨の日に行うと良いでしょう。
冬には、側枝を促進するために、存在する節の少し上で切り取るのがおすすめです。
切り戻す際は、茎が過度に伸びすぎないように気をつけ、全体の高さの約半分で切り戻すことが適切です。
春には、花が咲いた後約1週間で切り戻しを行うことで、花の持ちを良くすることが可能です。
パンジーを長くきれいに保つための手入れ方法
追加のケア方法
パンジーの花を長持ちさせるには、ただ切り戻しをするだけでは不十分です。
ここで紹介する他の大切なケア方法も合わせて行いましょう。
茎の先端を整える
パンジーを含む多くの植物にとって、茎の先端の新芽を摘む「摘芯」は重要な手入れです。
この作業を行うことで新しい芽が増え、花や葉も豊かになります。
これによって、花の季節にはより多くの花を楽しむことができるようになります。
枯れた花の処理
パンジーだけでなく他の花にも共通して言えることですが、すでに咲き終わった花は新しい花の成長に影響を与えることがあります。
花びらがしおれて下向きになっているときが、摘むべきサインです。
見た目がまだ美しくても、新しい花のためにはこまめに古い花を取り除きましょう。
摘芯と切り戻しの違い
摘芯は苗がまだ小さい時に行い、花や葉を増やすためのものです。
一方、切り戻しは植物が成長した後に行い、植物の高さを適切に保つためのものです。
パンジーの健康を保つためには、これらの手入れを適切な時期に行うことが大切です。
まとめ
パンジーを美しく健康に保つには、切り戻しを基本としながら、摘芯や枯れ花の除去などの追加のケアも重要です。
これらのケアを適切に行うことで、パンジーはより長く、美しく花を咲かせることができます。
季節ごとのケアのポイントを押さえて、美しいパンジーの花を楽しみましょう。